今から55年前、1964年の東京オリンピック開催に先立ち、板橋区内を聖火ランナーが駆け抜けました。 当時の聖火リレーに参加された西村さんに、そのときの様子や東京2020大会に期待することなどについて、お話をうかがいました。
西村 瞭さん
都立北豊島工業高校3年次に、1964年の東京オリンピック聖火リレーで、板橋区の第二区間(当時の志村交通派出所から志村警察署間)の随走者を務めた
聖火を運ぶ正走者・副走者・随走者合わせて100名近くが、板橋区内の聖火リレーの走者として選出されました。私は当時、高校の陸上部に所属しており、開催の4から5か月前くらいに随走者として参加できることが決定しました。 練習は3から4回行われ、実際のコースもリハーサルで一度走りました。1キロ6分という、ゆっくりしたペースに速さを合わせなければいけなかったのが大変でした。練習後には、お風呂屋さんが開店前にもかかわらず入れてくれました。地域をあげて盛り上がっていたのだと思います。 聖火リレー当日の10月7日は雨が降っていましたが、スタート前には止んでいました。聖火の美しいオレンジ色がとても印象的でした。緊張もありましたが、それよりも楽しみや感動の気持ちの方が勝っていたと思います。本番中はとにかく走るのに夢中で、親が沿道で応援してくれていたことにも気がつかなかったほどです。 終了後、解団式で記念のトロフィーをもらいました。TOKYO1964のロゴマーク入りの貴重なもので、とても嬉しく思っています。
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