2000年9月施行/創立八十周年記念誌より
創立80周年を記念して
PTA会長
田島 千枝
東京都立北豊島工業高等学校創立八十周年、誠におめでとうございます。PTAを代表して心よりお祝い申し上げます。
一口に八十年と言いましても、いろいろな出来事があっただろうと思われます。北豊島工業高校創立以来、今日までの長い間に一万
七千人もの子供達の巣立ちをたすけ、社会のあらゆる分野に送り出してくれました。
歴史と伝統のある北豊島工業高校での三年間のさまざまな想い出を胸に秘めて卒業生一人一人が社会に、地域に貢献している姿があるのではないでしょうか。
まだ中学生から抜けきらない子ども達の三年間の学校生括の中で、先生や保護者の皆様は、どれだけ葛藤の日々があったことでしょう。年々、休も大きくなり、態度も素振りも「大人と認めろ」と、無言で宣言していく姿は、親としてとまどいながらも、成長していく子どもをみつめてきました。このような保護者の願いは、八十年間変らない姿だとおもいます。
私自身、北豊島工業高校には、現在三年生の子どもと、平成十年に卒業した二人の息子が大変お世話になつています。
北豊島工業高校でのPTAをひきうけてから、早いもので五年になります。その中でいろいろな人と接することが出来ました。その当時のPTAの方達とはいまでも集まって近況を話しあっています。
北豊島工業高校に、三人の子供を通学させた人や、現在でも二人目が通っていると云う方もたくさんいます。
社会も大きく変化しつつある現代、少子化に伴なう核家族化が進み、世の中、工業化から、情報化時代へと移っています。高校も少子化によって統廃合が行なわれています。北豊島工業高校では、総合技術科の設置により、よりレベルの高い知識をもった生徒の育成を目指し、先生方が日夜、学業指導にあたってくださっています。
子どもたちの自由奔放な活動は、学校のまわりの地域の方々に大変ご迷惑をおかけしているかとおもわれます。
PTAも親として、子どもの教育に責任を持ち、高校に入ったから学校におまかせではなく、種々の行事に参加していくようにして欲しいと思います。体育祭に子どもを観に、文化祭にちょつと足を運んでくださるのも大事なことだとおもいます。北豊島工業高校の実績や伝統、子ども達の学校での様子がわかります。学校側も、積極的に施設開放等をすすめ、地域との連ながりを実践しています。
「親の背を見て子は育つ」と格言にもあります。
親として、何をしてやれるか、大人になりきれない子どもに村して、家庭・学校・地域・PTAの役割はたくさんあります。
歴史ある都立北豊島工業高等学校が、九十周年、百周年と、益々、飛躍していくことを心から期待し、自堊会・PTAと共に見守っていきたいとおもいます。
八十周年、ほんとうにおめでとうございます″
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